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「終わりの始まり(上」ローマ人の物語29、塩野七生

評価:
塩野 七生
新潮社
¥ 460
(2007-08)
コメント:いや別に、ハドリアヌスがユダヤ人苛めたからじゃありませんよ?(それもそれで私怨やね。)

JUGEMテーマ:歴史

中継ぎとしては確かに(自他共に認める)、ちょっと長かったかな、というアントニヌス・ピウス(慈悲深いアントニヌス)を経て、時代は“五賢帝”最後のマルクス・アウレリウスへと移るわけなのですが、正直こう、ここまで読めば大概慣れたと言えなくもないのですが、相変わらずのハドリアヌス贔屓で、まあ、そこまではいいものの。
アントニヌス・ピウスに賛辞が似合わないのならば非難も似合わない。
そもそも中継ぎと考えれば長いものの、普通に考えれば治世23年は長すぎない。
ぶっちゃけて、たかだかその程度の期間で(これが60年なら嘆きも理解出来ますが)、それが前皇帝の継続とはいえなんの失策もなく、なんの間違いも犯さない中でこの後、帝国がプリンかなにかのようにぐずぐずに崩れていくのならば、そりゃ、前皇帝の時点で萌芽はあったんでしょ。むしろ、個人的には彼の政策が全てのきっかけかもしれない。
「それ」(がなんにしろ)に対応するには、ちょっと国全体が老いた感がないでもなく、あまり経験の積ませて貰えなかったマルクス・アウレリウスの手に余ったとしても、責任をアントニヌスに向けるのならば賛辞も向けるべきだと私は思います。
維持管理に、誰からも非難が出ない体制に、全く何の労力もいらない、と考える著者さんではないと思うので、ましてや、ハドリアヌスみたいな灰汁の強い皇帝の後を継いで、次代に残そう、という時に、なるべく静かに、というのが単に考えなしだった、と断じるような方向性に向かってしまうのはさすがに解せない。

いくらなんでも、そろそろ任務解いてーっ、という属州長官がいたよ、というところ(事実ですし、さすがにそりゃどうだw)を示唆し、高い評価には疑問を呈する、という形でならばもちろん、納得の行く部分は多々あるのです。けど、それ以上はなんか違うよなぁ。


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  • 2011.01.09 Sunday
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コメント
こんにちは。はじめまして。
時々こちらのブログのリビューを拝見していますので初書き込みをいたします。

「ローマ人の物語」は文庫本20冊ぐらいで終わりかと思っていましたら30数冊あることを発見してびっくりしました。そのうち全部読むつもりですがまだ10ぐらいまでしか読んでいません。これだけ書き続けるのはすごい情熱ですね。

でもわかりやすく読みやすく書いてくださっていますので楽しみながら歴史を学ぶことができて塩野さんの仕事には感謝しています。一度わかりやすい本で読むと派生した興味が次々と出てきて他の本も読みやすくなるのがとても良いです。

紅夜さんは西洋史が御専門なのでしょうか?
  • iroha
  • 2009/08/26 5:13 PM
irohaさん、今日はー。
『ローマ人の物語』の文庫本はどうも毎年ハードカバー1巻ずつのペースで文庫化されてるみたいですよ(商売上手ですねぇ)。今は多分34冊めかな?
私はもともと東洋史と宗教に興味があったので、西洋史が3年目くらいです。
(今までの反省を込めてなるべく初期から残そう、としたのがこのブログです、しばらく経つと自分がどういう順序で把握していったのかわからなくなるので。)
ローマ史の入門に関してはもっぱらこれに頼りましたw
時代の長さと興味の広さ、わかりやすさでは他の追随を許しませんね。
  • 紅夜
  • 2009/08/28 10:19 PM
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